IpalMod

IPAL技術によりもたらされる驚くべき成果は、Powersoftが開発したいくつかの特許技術の組み合わせによるものです。

特許取得済みの「Differential Pressure Control®」はIPAL制御方法の中核となるものです。 卓越した音響性能を達成するための最大の限界の1つは、電気信号と音響信号を直接リンクさせるグローバルなアンプ/ラウドスピーカーフィードバックシステムがないことです。 まさにこれを実現するのがDifferential Pressure Control（DPC®）です。可動ラウドスピーカーメンブレインの両側から機械的に得られる差圧信号を、他の電気フィードバック信号と同様にアンプに供給することができます。 これにより、 トランスデューサーとその音響負荷条件の完全なリアルタイムの特性評価が可能になり、入力信号対SPLのクローズドループ設計が可能になります。

特許取得済みの「Virtual Speaker」技術。 Virtual Transducer®は驚くほど強力なツールで、ユーザーが定義した任意のモデルに従って実際のラウドスピーカーを動作させることができます。 スピーカー設計者は、物理的に実現不可能な場合でも、Thiele-Smallのパラメーターを設定するダッシュボードを使用することで希望するドライバーを合成することができます。 すなわち 、経年劣化、電力圧縮、音響的不確実性による性能の変化はありません。 実際のアンプ/ラウドスピーカーシステムの動作は、ユーザーが構築した数学的モデルによって定義されます。

イコライゼーション、フィルタリング、リミッティング、ディレイのための特許取得済み「ゼロレイテンシー」DSPを搭載。 すべての制御方式は、利用可能なソースから受信した信号を補正し、フィルタリングするための処理ユニットを必要とします。 IPAL技術は、その有効性が信号処理の強力さと速さに強く依存する制御方式に基づいています。 そのため、重要なアナログイン/アナログアウトフィードバック経路上に、 10 µsものレイテンシーを持つDSPコア を特別に設計し、「アナログ」フィードバックアプローチを模倣したリアルタイム補正を可能にしました。

Eighteen Sound社のIpalスピーカー

IPALModユーザーファミリーに加わったイタリアを拠点とするスピーカーメーカー Eighteen Sound社 は、最大3600Wのプログラムパワーに対応可能な5.3インチのオーディオコイルを中心に構築された18インチトランスデューサーと21インチトランスデューサーを提供しています。

これらの高出力、高精度のサブウーファーシステムは、最も厳しい音響条件下でも高品質の低域再生を可能にします。

また、Eighteen Sound社独自の技術によって信頼性を確保しています。ACS（Active Cooling System）技術は、電力処理能力を向上させ電力圧縮率を低減します。TSS（Triple Silicon Spider）技術により、スピーカーの応答がよりリニアになり、長期間の使用が可能になります。

「PowersoftとEighteen Sound」（481 Kb）をダウンロードしてください。

B&C社のIpalスピーカー

IPALプロジェクトの誕生と同時にIPAL開発チームに参加した最初の企業はイタリアの B&C Speakers社でした。同社はPowersoftのエンジニアと共に全く新しい世代の独自のトランスデューサーを研究、開発、製造しました。

B&C社は2010年から、 18IPAL と 21IPALという2つのIPAL互換製品を製造しています。それぞれ18インチと21インチのスピーカーです。 これらのスピーカーは、多くのプロフェッショナル用途で使用され、その卓越した性能と信頼性の基準を証明してきました。

 「PowersoftとB&C社：IPAL技術の概要」（10.35 MB）をダウンロードしてください。